2回目来店率の測り方

新規のお客様のうち、何割が2回目のご来店につながっているかを「2回目来店率」と呼びます。 初回のご来店から一定期間内(たとえば45日以内など、扱うメニューの周期に合わせた期間)に 再来したかどうかで判定します。この数字が低いサロンは、新規集客にどれだけお金をかけても、 お客様が定着せず、常に新規の獲得コストを払い続けることになります。

多くの自動配信の落とし穴

LINEなどの自動配信サービスを導入しているサロンでも、条件設定を「前回のご来店から ◯日後に送る」という一律の設定にしていることがよくあります。この設定では、初めて 来店したお客様も、10回目のご来店をしたお客様も同じ扱いになります。しかし、初めての お客様と常連のお客様では、次に必要な情報も、来店を後押しする理由もまったく違います。

条件設定のミス

特によく見かけるのが、呼び戻し配信の対象条件が「来店回数2回以上」になっているケースです。 これは、担当者が「常連さんを離さないための配信」として設計したものが、そのまま新規の お客様にも当てはめられず放置されている状態です。しかし、いちばん戻ってきてほしいのは、 まだ関係ができていない初回のお客様のはずです。条件を見直すだけで、これまで漏れていた層に 届くようになります。

初回向けの区切り

初回のお客様には、来店回数に関わらず届く、初回専用の連絡の流れを用意します。目安として、 3日後(仕上がりの様子を伺う)、14日後(持ちの確認と、次回の目安時期の案内)、25日後 (次のご予約のご案内)という3段階の区切りが使いやすい形です。それぞれのタイミングで 伝える内容を変えることで、売り込み感を出さずに次回来店の後押しができます。区切りの日数は、 扱うメニューの特性やお客様の傾向に合わせて微調整して構いません。

新規客と常連客を分けて記録する

条件設定を見直す前に、そもそも予約システムやサロンボード上で「この方は初回か、2回目以降か」を 正しく区別できているかを確認する必要があります。予約時の入力が「新規」「再来」の欄で きちんと分かれていないと、自動配信の側でも初回のお客様だけを狙って抽出することができません。 多くのサロンでは、この入力自体はスタッフが手作業で行っているため、忙しい時間帯に入力が 漏れてしまうこともあります。まずは、初回か再来かの記録が正しくつけられているかを、 月に一度でよいので確認しておくと、後の集計のずれを防げます。

スタッフの声かけとの役割分担

2回目の来店を後押しするのは、自動配信だけの役目ではありません。施術中や会計時に スタッフが「次はこのくらいの時期にいらっしゃると、きれいな状態を保ちやすいですよ」と 一言添えるだけでも、次回来店の意識づけになります。自動配信は、この場での声かけを 忘れてしまった場合の「保険」として位置づけると考えやすくなります。スタッフの声かけと 自動配信の両方が同じ内容を伝えていると、お客様の記憶に残りやすく、どちらか一方だけに 頼るよりも効果が出やすくなります。

数字で確認する

条件を見直したら、そこで終わりにせず、2回目来店率が実際に変わったかを確認します。 見直した月以降に来店した新規のお客様について、一定期間内に再来したかどうかを毎月集計し、 見直す前の数か月と比べます。数字が改善していなければ、送るタイミングや文面の内容を 調整し直します。感覚だけで「良くなった気がする」で終わらせず、数字で答え合わせをする ことが、無駄な施策を続けないために欠かせません。

値引きに頼らない中身

2回目の来店を促す連絡は、値引きクーポンだけに頼らないほうが長続きします。仕上がりの確認、 持ちを良くするための日常の過ごし方、次に来ていただくとよい時期の案内といった、お客様に とって役に立つ情報を届けることで、値引きなしでも「また行こう」と思ってもらいやすくなります。 値引きは、他の手を尽くしたうえでの最後の一手として残しておくほうが効果的です。

新規客の対応そのものも見直す

連絡の設計を見直すのと合わせて、初回のご来店時の対応そのものにも目を向けると、 2回目来店率はさらに上がります。仕上がりの説明を丁寧にすること、次回の目安時期を その場で伝えること、担当したスタッフの名前を覚えていただきやすくすることは、 どれも連絡だけでは補えない部分です。連絡の仕組みと、来店時の対応の両方を合わせて 整えることで、初めて効果が安定します。

まとめ

新規のお客様が2回目に来ない理由の多くは、施術の満足度ではなく、連絡の設計そのものに あります。前回来店日からの経過日数だけで一律に判定していないか、呼び戻しの対象条件が 初回のお客様を漏らしていないか、一度確認してみることをおすすめします。設定を直すだけで 数字が動くことも多い部分です。

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